【就活はいつから始めるか】現役人事がおすすめの就活開始時期は?

就活をいつから始めればよいか悩んでいる人は多いかと思います。

周りも始めているし何かやり始めいないといけないと思いはするものの中々行動できない人は多いのではないでしょうか。

現役人事の私がおすすめの就活開始時期を解説します。

ぜひ、この記事を読んで戦略的に就活を始めて下さい。

就活スケジュールを理解しよう

まずは大きな就活スケジュールを意識しましょう。

こちらについては「【就活スケジュール】就活の流れを徹底解説!」で紹介していますのでこちらも読んで頭に入れて下さい。

就活スケジュールは以下のようなスケジュールとなっています。

①【大学1年生、2年生】インターンシップ
②【大学3年生春夏】夏インターンシップ、選考
③【大学3年生秋】秋インターンシップ、選考
④【大学3年生1~3月】会社説明会、選考
⑤【大学4年生4~6月】選考

意識する時期は【大学3年生1月~3月】

もっとも意識してほしいのは「④【大学3年生1~3月】会社説明会、選考」です。

なぜなら、多くの企業の内定時期のボリュームゾーンがこの時期に設定されているためです。

就活に成功するほとんどの方はここで内定を勝ち取り、就活を終えるか、更に志望度の高い会社に挑戦することになります。

この時期を逃すと、募集が終わっている企業や内定辞退の補充くらいの人数しか採用しない会社が増えてきますので、この時期に内定を獲得していないと精神的にも厳しくなります。

つまり、「④【大学3年生1~3月】会社説明会、選考」の時期に以下の2つのことを完了していなければならないということを強く意識してください。

・志望度が高い会社の選定
・選考を突破する就活力(ES、適性検査、グループディスカッション、面接)の向上

おすすめの就活開始時期

意識するべき時期がわかったところで、おすすめの就活開始時期をお伝えします。

それは「②【大学3年生春夏】夏インターンシップ、選考」です。

おそらく就活サイトなど何を見てもこの時期の重要性を説いているかと思いますが、どこでも言われているとおり、大学3年生の夏は就活開始に最もよい時期です。

理由は2つあります。

会社も力を入れている

1つ目の理由としては会社もこの時期に力を入れているということです。

会社としても優秀な学生さんに早く会って自社に興味をもってもらい選考時期に志望企業のうちの1社に入りたいと思っています。

そのため、会社としては興味を持ってもらうために、力を入れたインターンシップを実施したり、早期選考フローに乗ってもらうためのイベントを実施したりなど精力的に採用活動を展開しています。充実した採用イベントでその会社のことをよく知ることができたり、早期選考フローに乗ることができたりといいことづくめですね。

この時期に就活を開始しておくと、「④【大学3年生1~3月】会社説明会、選考」の時期に完了しておく必要がある1つ目の志望度が高い会社の選定を進めやすくなります。

選考時期までの準備期間がしっかり取れる

2つ目の理由としては選考時期までにまだ余裕があり、就活力を高める準備期間がしっかり確保できることです。

就活力を高めるために自己分析を深く実施することが非常に重要になりますが、自己分析はさくっと1週間などではできませんし、1回やれば終わりでもありません。

自己分析をしてみて、インターンシップ、説明会、OBOG訪問など含めていろんな人の話を聞いたり、ESを書いてみたり、面接で質問されたことの回答を考えたりする中で自己分析にフィードバックすることの繰り返しで自己分析が完成していき、就活力がアップしていきます。

つまり、就活力を高めるには時間がかかるのです。

この時期に就活を開始しておくと、「④【大学3年生1~3月】会社説明会、選考」の時期に完了しておく必要がある2つ目の選考を突破する就活力(ES、適性検査、グループディスカッション、面接)の向上が実現できます。

【大学3年生春夏】にやること

それでは大学3年生の春夏には何から始めればよいかというと、以下の2点です。

  • インターンシップに参加してみる
  • 自己分析を始めてみる

インターンシップに参加してみる

この時期は就活のイメージも良く分からないと思いますし、いきなり会社選定等は難しいと思います。

まずは3つ程度のインターンシップに参加してみましょう。

早期選考フローなどを狙わないなら1dayのものでも十分と思います。

ここで3つのインターンシップを選ぶ場合のおすすめは、規模の異なる会社を選んでみることです。

例えば社員数300人以下の会社、1000人程度の会社、1万人を超えるような会社といった感じです。

そうすることで、社員の雰囲気、福利厚生、仕事内容などの違いが見えてきやすいです。

こんな当たり前の制度がない会社があるのか、福利厚生にこれだけ違いがあるのか、仕事の範囲がこんなに違うのか、給料がこんなに違うのかといろんな違いが見えてきたら目的は十分に達成です。

この違いをみたときに気になった観点は今後会社選定でも見ていく観点になりますし、おそらく無意識的にあなたが大事にしたいことでもあるので自己分析のインプットになります。

この時期はまずはこの気になる違いをたくさん見つけましょう。

最初に会社選びの観点にどんなものがあるか知ったうえで、自己分析をする中で自分が重要視する観点に絞ることで最終的に志望度の高い会社が決まってきます。

この時期はその準備をする時期ととらえましょう。

自己分析を始めてみる

この時期には全然完成しないので上手く進んでいる感覚がなくても心配いりません。

ただ、一生懸命言語化することで少しづつ前に進んでいきますので適当にやるのではなく一生懸命やりましょう。

自己分析が就活の成功のカギを握っているのは間違いありませんので、頑張りどころと意識してください。

インターンシップで取得した情報やその時に自分が抱いた感情などは自己分析の重要なインプットなりますので、自己分析と会社探しを何度もループさせていきましょう。

【大学3年生秋】にやること

それでは大学3年生の秋には何をすればよいかというと、以下の2点です。

  • 志望企業の軽い絞り込みと調査
  • 選考を意識して自己分析を更に進める

志望企業の軽い絞り込みと調査

夏にインターシップなどに参加をしてみて、会社を見るうえでの自分が意識する観点をある程度認識できたと思います。

次にその観点で条件の合う会社を見つけて会社を調べることをしていきましょう。

会社を調べる方法は別の記事で詳細に記載させていただきますが、口コミサイト、OBOG訪問、インターンシップ、座談会メインのイベント、財務諸表を読む等様々な方法があります。

これらは何を知りたいかによって活用する方法が変わりますのでそれに応じて使い分けていきます。

この時期に会社を深く調べて行くことで志望企業の軽い絞り込みができた状態を目指してください。

最終的に選考に参加する会社数の60%程度はこの時期に絞った会社になるイメージです。

なお、この時期はまだ見る会社を増やしてよい時期なので、引き続きインターンシップなどに参加してみて興味を持てる会社を増やすことも進めましょう。

もちろん、新たな会社探しの観点を得た場合にはその観点で今絞っている会社を改めて評価をして志望企業リストを更新していきましょう。

選考を意識して自己分析を更に進める

この時期は選考を意識して自己分析についても深めていきましょう。

夏時点である程度自分の過去、現在、未来から自分に焦点を当てた分析が進んでいるはずなので、ここからは選考を意識して自己分析を深めていくことがよいでしょう。

具体的には、①ESを書いてみる、②面接の想定問答を作ってみる、③すべての志望企業に受かった場合の内定受諾先を考えてみる等を実施してみましょう。

①ESを書いてみる

ESはすでに募集が開始している会社であれば公開されているでしょうし、まだ募集が開始していなければ前年のESの内容で問題ないので書いてみましょう。

ESを書き始めると必ずつまるところが出てきます。

つまる場合の原因は主に「自分のことが言語化できていない」か「会社のことが理解できていない」のどちらかです。

「自分のことが言語化できていない」部分は自己分析を深める最大のチャンスなので、自己分析に活かしていきましょう。

ここの自己分析の具体的なやり方などは長くなるのでまた別記事で紹介します。

逆に「会社のことが理解できていない」部分は会社分析を深める最大のチャンスなので、こちらは会社分析に活かしていきましょう。

②面接の想定問答を作ってみる

面接は口コミサイト等から前年の面接での質問事項などが確認できるはずなのでその内容に自分なりの回答案を作成してみましょう。

もし、質問事項の情報がないという場合は、同業他社の質問やこんな質問がされそうという予想でも構いません。

こちらもESと同様必ずつまるところが出てきます。

「自分のことが言語化できていない」部分は自己分析に活かしていきましょう。

③すべての志望企業に受かった場合の内定受諾先を考えてみる

この時期に志望企業の軽い絞り込みをすることにについて話をしましたが、それらの会社にもしすべて内定をもらえたらどこに行くかを想像してみましょう。

そして、その理由を明確にしていきましょう。この理由があなたの重視するものに他ならず自己分析の最も重要な部分にもなります。

重視する理由を明確にできたら、それを起点になぜそれを重視しようと思っているのかをしっかり掘り下げて言語化すると、自分への理解が更に深まります。

①~③をやってまた自己分析に戻る行為に意味があるのか、そんな時間があるなら選考対策をもっとした方がよいのではと思ってしまうかもしれませんが、

現役人事の目から見るとここの自己分析が明確にされているかどうかが就活力に直結しており、内定コレクターと無内定を分ける1番のポイントであると自信をもって言えます。

ここは面倒くさがらず、焦らず自己分析をしっかりしていきましょう。

【大学3年生1~3月】にやること

それでは大学3年生の1~3月には何をすればよいかというと、以下の3点です。

  • 選考のスケジュール管理
  • 選考
  • 4月以降に募集している会社探し

選考のスケジュール管理

大学3年生の1~3月は、新卒就活の中で最も選考が多く実施されている時期でスケジュール管理が非常に重要となってきます。

会社によってスケジュールが公開される日も違えば、選考が進むにつれてスケジュールが明らかになる会社もあります。

そのため、ES提出日、適性検査の有無、面接の実施時期、最終面接の時期、内定出しの時期、内定拘束の時期をあらかじめスケジューリングしていきましょう。

その際に重要なのは、志望企業のリストを作ってスケジューリングの進捗表を作って常に更新しておくことです。

よくあるのが、最初に力を入れて分かる範囲でスケジューリングするものの、その時に公開されていなかった情報を確認するのを忘れてしまい、志望度の高い会社の選考を受けられないということです。

これは会社に入っても必要なスキルになりますが、スケジュール作成では今スケジュールに入れられていないことは何かを明確にしておき、1週間に1回はスケジュール確認日としてしまって、公開されていない等の理由でスケジューリングできていない予定が新たに公開されていないかを確認することを習慣化しましょう。

選考

大学3年生の1~3月は、選考が多く始まる時期なので多く選考を受けることになります。

選考では、大まかに分けてもES、適性検査、グループディスカッション、集団面接、個人面接等があります。

こちらはそれぞれ別記事で解説していきますので楽しみにしてください。

4月以降に募集している会社探し

大学3年生の1~3月は、選考が多く始まる時期なのですが、実は経団連ルールというものがあり、選考情報などを開示してよいのが大学3年の3月から、実際の選考をしてよいのが大学4年の6月からとなっています。

多くの企業は守っていないのですが、このルールを遵守している会社も一定あり、そういった会社は法令遵守の意識が高く法律を守る意識が高いという意味でホワイトな会社が多いのも事実です。

そのため、選考を進めながらも、4月以降に募集や選考をしている会社を引き続き探すという作業もしておきます。

ポイントとしては多くの会社を見つけるということではなく、今内定を持っているまたはもらえそうな会社より志望度が高いと思える会社を探すことです。

4月からは内定をもらった会社より志望度が高い会社だけに絞って選考対策等することで、最終的に最も志望度が高い会社の内定を獲得して就活を納得したものにできます。

3月までに第一志望の会社から内定をもらった人は就活を終えてもよいですが、内定後の懇親会などでその会社の実態が見えてやっぱりここじゃない方がよいかもと思う瞬間がくることもよくあるので、

よい会社が見つけられればラッキーくらいで6月くらいまでは細く続けておくことがおすすめです。

【大学4年生4~6月】にやること

それでは大学4年生の4~6月には何をすればよいかというと、以下の2点です。

  • 選考
  • 内定受諾先の決定

選考

大学3年生の1~3月と同じです。

ただし、基本的には内定を持った状態でそれ以上の志望度の会社に絞って選考を進めることになるので、会社数は少なくなり、1社あたりの対策時間は長くなります。

内定も出て就活を早く終わりたい気持ちでいっぱいになると思いますが、この時期の頑張りで結構人生が大きく変わるので最後まで頑張りましょう。

選考対策についてはそれぞれ別記事で解説していきますので楽しみにしてください。

内定受諾先の決定

大学4年生の4~6月は最終的な内定受諾先を決める時期となります。

事前に調べた情報だけでなく、選考中に得た情報や内定後の懇親会等で感じた雰囲気なども加味して、最終的な内定受諾先を決めていきましょう。

選考中はよい雰囲気だったのに、内定後に急に厳しくギャップがあったりなんて会社も結構あるのでしっかり見定めましょう。

内定受諾先の決定について気をつけるべきこと等も別の記事で解説しようと思いますが、ここの選択を間違える一生後悔することになります。

今一度自分が重視することはなんだったか、これまで散々やった自己分析の結果などを振り返りながら最も自分に合った会社を決定しましょう。

ここまでくれば晴れて就活は完了です。

まとめ

まとめると以下のとおりです。

おすすめは大学3年生の夏に就活を開始することですが、最低限大学3年生の秋には就活を始めるとよいと思います。

・意識する時期は【大学3年生1月~3月】でこの時期が選考のボリュームゾーン
・【大学3年生夏】から就活を始めるのが最もおすすめ!選考のボリュームゾーンである【大学3年生1月~3月】に余裕をもって間に合わせられる!
・【大学4年生4~6月】に志望度の高い会社に絞って就活することで1社あたりの対策を深めて、より志望度の高い会社の内定を勝ち取る!
・【大学4年生4~6月】では内定受諾先を決定する必要があるため、これまでの自己分析なども踏まえて慎重に選ぼう!

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